新小岩整形外科の骨粗鬆症(骨粗しょう症)の治療法・事例等の紹介

新小岩整形外科の院長が説明する骨粗鬆症(骨粗しょう症)
骨粗鬆症は骨がもろくなり骨折しやすくなる病気のことで、性別や年齢問わず誰でも起こり得ます。
骨粗鬆症の症状
骨粗鬆症には、背中や腰に痛みを感じる、または曲がってきた、身長が縮んだ、転んだだけで骨折するなどの症状が見られます。
しかし、痛みを感じにくいケースも多く、自覚症状を感じにくいという特徴があるため、定期的な検査が重要です。
骨粗鬆症の恐ろしさ
骨粗鬆症により骨折すると、他の部位も骨折しやすくなるおそれがあります。
連鎖的に骨折が起きた結果、身体が丸まって消化器や心臓などが圧迫され、内臓機能の低下を引き起こすことも。
また、大腿骨(脚の付け根の骨)を骨折すると歩行が困難になります。
手術やリハビリテーションが必要になり、場合によっては寝たきりになる可能性があります。
このように骨粗鬆症はさまざまな疾病を引き起こすため、早期に発見し治療を行うことが非常に大切です。
骨粗鬆症の原因
骨粗鬆症が起こる原因は、骨密度の低下です。
本来、新陳代謝によって、古くなった骨を壊す「骨吸収」と、骨を作る「骨形成」が繰り返され、骨密度は保たれます。この新陳代謝のバランスが乱れると、骨密度の低下を招きます。
骨の新陳代謝のバランスが乱れる原因として、主に次のことが挙げられます。
- 加齢
- 生活習慣の乱れ
- 女性ホルモンの減少
- 病気や薬の影響
一般的に、50歳頃から骨量が減少するといわれています。
これは、加齢によってカルシウムの吸収率が低下すること、カルシウムの吸収を促すビタミンDの生成量が減少することなどが関係しています。
適度な運動と、カルシウムなどの栄養素を十分に摂取することで、強い骨が作られます。
特に成長期における運動不足や栄養不足は、骨量低下のリスクが高まります。
閉経後、女性ホルモンの一種「エストロゲン」が減少すると、骨量が減ります。
エストロゲンには骨が溶けるのを防ぐ作用があります。その作用がはたらきにくくなることで骨密度の低下を引き起こします。
関節リウマチや生活習慣病(糖尿病)、内分泌性疾患(副甲状腺機能亢進症)によって骨量が減少した結果、骨粗鬆症を引き起こすケースもあります。
特に成長期における運動不足や栄養不足は、骨量低下のリスクが高まります。
また、ステロイドの長期使用やホルモン療法も、骨粗鬆症の原因となる場合があります。
このような方は定期的に骨密度検査をしましょう
下記のチェック項目に該当する方は、早めの骨密度検査をおすすめします。
- 特に更年期を迎えた45歳以上の女性
- 50歳以上の男性
- つまづいた、ころんだ、しりもちをついた、等で骨折したことがある方
- 骨密度の低下や骨量の減少を起こしやすい病気になっている、
- それを引き起こす薬を服用している方
- 姿勢が悪くなった、身長が4cm以上縮んだ方
- 家族に骨粗鬆症や大腿骨を骨折した人がいる方
- 定期的な運動をしていない方
- 痩せている方
骨密度検査には、「DEXA(デキサ)法(X線による検査)」や「超音波法」などがあり、当院ではDEXA法にて検査を実施しています。
骨密度検査について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
新小岩整形外科の骨粗鬆症の治療法
新小岩形成外科では、内服薬や注射による骨粗鬆症治療を行います。
治療薬
骨粗鬆症の治療薬には、主に骨を壊すはたらきを抑制する、新しい骨を作るはたらきを促進する、あるいはその両方の効果があります。
新小岩整形外科で取り扱う注射薬は、次のとおりです。
名称 | 効果 |
---|---|
ボンビバ | 新しい骨を作る働きを促進します。 |
イベニティ | 骨を壊す働きを抑え、新しい骨を作る働きを促進します。 |
プラリア | 骨を壊す働きを抑え、骨が作られる働きとのバランスを保ちます。 |
テリボン | 骨を壊す働きを抑えます。 |
なお、検査結果に適した治療方法をご提案させていただくため、注射薬ではなく内服薬をご提案させていただく場合がございます。
治療方針
骨粗鬆症は完治させることが難しいですが、元の状態に近い骨量まで改善させることは十分に可能です。
継続的な治療を行い、骨密度を上げてそれを維持していくことが重要なので、骨折リスクを避けるためにも粘り強く治療を行うことを推奨しています。
新小岩整形外科の骨粗鬆症検査と治療の流れFLOW
-
STEP1
ご来院・受付 -
STEP2
医師による診察・問診 -
STEP3
骨密度検査※検査時間は約10分ほどです -
STEP4
診断内容、処方する薬のご説明 -
STEP5
お会計
骨密度検査で骨粗鬆症の恐れがあると診断された場合、骨密度検査の結果を説明した後に血液検査を行い、次回受診時に血液検査の結果説明と治療方針を決定いたします。
骨粗鬆症は長期的な治療が必要になるため、患者様に対しては6ヵ月に一度骨密度検査を実施します。
骨密度検査は、採血とX線による「DEXA法」によって行います。
DEXA法では、2種類のX線を照射して骨密度を測定します。
撮影台に横になるだけで測定ができ、X線による被ばく量も極めて少ないため、患者様への負担の少ない測定法です。
検査結果の数値に加えて、患者様の症状や生活環境に合わせて、医師が適切な治療方針を決定します。
骨粗鬆症の予防法
骨粗鬆症を予防するには、骨密度を低下させず、強い骨を作ることが大切です。
生活習慣を改善する
骨粗鬆症を予防するには、生活習慣の改善が大切です。
バランスのよい食事や適度な運動を心がけることに加え、過度な飲酒や喫煙を控えるようにしましょう。
お酒を飲み過ぎると、利尿作用により必要なカルシウムが排出されてしまいます。
また、喫煙は胃腸のはたらきを阻害しカルシウムの吸収を妨げます。
加えて女性の場合は、骨から血液へカルシウムが流出するのを防ぐ女性ホルモンの分泌が、喫煙によって妨げられます。
ほかにも、積極的に日光を浴びることも大切です。
日光を浴びることで、カルシウムの吸収を助けるビタミンDが生成されます。
食事を改善する
骨粗鬆症を予防するには、栄養バランスのよい食事を心がけましょう。
骨密度を保つために必要な栄養素を摂ることが重要です。
栄養素 | はたらき | 食材 |
---|---|---|
カルシウム | 骨を丈夫にする | 牛乳・乳製品、大豆製品、小魚など |
ビタミンD | カルシウムの吸収を助ける | 卵、しいたけ、サンマ、ウナギなど |
ビタミンK | 納豆、ほうれん草、ブロッコリー、キャベツなど |
骨粗鬆症予防のために必要なカルシウムは、1日に700〜800mgほどです。
しかし、成人の1日のカルシウム摂取量は平均約500mgと、不足しがちな栄養素でもあります。
カルシウムを豊富に含む食材を毎日の食事にプラスし、不足した分を補いましょう。
運動習慣を身につける

適度な運動は筋力をつけ、骨の代謝を活性化させるのに役立ちます。
骨に適度な負荷がかかることで、骨密度が増えるともいわれています。
骨粗鬆症の予防には、30分以上のウォーキングやジョギングを週2回以上行うのがおすすめです。
また、日中に屋外で運動すると、ビタミンDの生成が促されます。
転倒を予防する
骨粗鬆症にならないことも大切ですが、骨折しにくい環境づくりも非常に重要です。
特に、転倒による大腿骨の骨折は寝たきりや認知症を引き起こすリスクがあるため、転倒を予防するための対策を行いましょう。
具体的には、次のような対策が挙げられます。
- 床に物を置かない
- トイレや脱衣所などに手すりをつける
- 階段に滑り止めを設置する
- 暗い場所では足元に照明を設置する
- 悪天候の日は外出を避ける
- かかとの安定した靴を履く
- 杖を使う など
まとめ
骨粗鬆症は自覚症状が少なく、気づかないうちに進行してしまうことがある病気です。しかし、骨密度が低下すると骨折のリスクが高まり、転倒による大腿骨の骨折などが寝たきりや他の疾患を引き起こす可能性もあります。
新小岩整形外科では、膝の痛みに対してリハビリや再生医療、物理療法など多角的なアプローチを行い、患者様一人ひとりの状態に合わせた治療を提供しています。
「まだ症状がないから大丈夫」と思わず、早めに検査を受け、骨の健康を守る第一歩を踏み出しましょう。ご自身の骨について不安のある方は、ぜひお気軽に当院までご相談ください。
監修医師 SUPERVISION

監修者
了德寺 大郎
役職
新小岩整形外科院長
骨粗鬆症は、女性ホルモンの減少や加齢に伴い発症します。そのほか、偏食、低栄養、遺伝性素因、生活習慣なども関係しています。
そのため早期発見のために、40歳以上の閉経後女性では数年に一度は骨密度を測定することが推奨されています。骨密度の低下に気付いた場合は、なるべく早い段階で、介入する事で、負担の少ない治療で治療可能です。
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- 名称
- 学校法人SBC東京医療大学附属クリニック 新小岩整形外科
- 診療科目
- 整形外科、リハビリテーション科
- 所在地
- 〒133-0044 東京都江戸川区本一色1-21-3
- TEL
- 03-5879-2271(代表)
- 診療時間
-
午前/9:00~12:30
午後/15:30~18:30
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